内装塗り仕上げのための適切な「せっこうボード下地のつくりかた」
せっこうボードの二重張りをする場合は?
二重張りとする場合は、必ず下張りのせっこうボードとジョイント位置をずらし、接着材を全面に塗り付け、ステープル等で固定します。
天井まで一枚で張れない場合は?
せっこうボードの大判化が進み、高さ方向のジョイントが無く一枚のせっこうボードで張るケースが増えています。ただし、天井まで一枚のせっこうボードで張れない場合は、千鳥で張って下地の動きを分散させます。
接合材(ビス、釘)には、どのようなものを使用したら良い?
せっこうボード用の接合材が腐食すると、発せい(錆)による汚れや、体積の膨張によるひび割れの発生、仕上げ材のはく離等の不具合が生じる場合がありますので、さびの生じにくいステンレス鋼製または亜鉛メッキ、電気亜鉛メッキ処理されたものなど、防せい(錆)処理された接合材を用います。
平ボードでは、ジョイントテープは張らなくて良い?
せっこうボードの継目部の一体性を確保するにはテーパエッジのボードを用いることが望ましく、次いでベベルエッジ、スクエア(平)エッジの順になりますが、平ボードを用いる場合でも、目地クラックの低減のために、ガラス繊維製ジョイントテープを張ることをお勧めします。
直張り用接着材のダンゴの塗り付け量に規定はありますか?
直張り用接着材の塗り付け量が不足すると接着力が確保できずにはく離する危険があります。平成19年版公共建築工事標準仕様書に記載してある直張り用接着材の塗り付け間隔を次に示します。なお、標準的なダンゴのサイズはおおよそ横100mm、縦150mmとし、盛り上げ高さは仕上げ厚さ(通常20〜25mm)の2倍以上とします。
施工部位 塗り付けピッチ
腰壁部(床上1.2m以下の部分) 200〜250mm
腰壁上部(床上1.2mを越える部分) 250〜300mm
せっこうボード周辺部 150〜200mm
ガラス繊維製ジョイントテープの幅に規定はありますか?
ガラス繊維製ジョイントテープの幅は50mmが標準ですが、他に35mmや150mmの製品もあります。幅が広いものを使うほど、目地部のせん断強度が高くなる傾向にあります。